千葉市稲毛区は、千葉県千葉市の北西部にある地域です。
区域の大半が住宅街で、千葉市6 区の中では人口密度が最も高く、東京の都心に近いためベッドタウンとして発展してきました。住宅以外にも「千葉県総合スポーツセンター」や「宮野木スポーツセンター」などのスポーツ施設が充実しており、北東部には工業施設が立ち並んでいます。
「千葉大学」や「千葉経済大学」、「敬愛大学」などの教育機関や研究機関が集中している文教都市としても知られるエリアです。

区内にはJR総武線、京成電鉄千葉線、千葉都市モノレールが走っており、JR稲毛駅や西千葉駅周辺、また京成稲毛駅やみどり台駅周辺を中心に市街地が形成されています。稲毛区で一番大きな駅であるJR稲毛駅からは、渋谷駅や新宿駅、東京駅まで1時間以内で行くことができる交通アクセスの良さが魅力です。
区の中央を国道16号線が走っているほか、京葉道路や東関東自動車道といった高速道路のICが複数あるため車の移動もしやすいのが特徴となっています。

観光スポットでは「ちば遺産100選」に選ばれている「稲毛浅間神社」が有名で、夏に行われる「稲毛せんげん通りまつり」は毎年多くの人で混雑しています。このほかには市の文化財に指定されている「大日寺」、アートギャラリー「千葉市民ギャラリー・いなげ」などが定番スポットです。
また稲毛はかつて東京湾に面する海辺の避暑地として、多くの文人に愛された歴史があることから、当時の面影を残すスポットとして「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」や「千葉市ゆかりの家・いなげ」などがあります。

ペリエ稲毛

JR稲毛駅直結のショッピングセンター「ペリエ稲毛」は、多彩な店舗が軒を連ねているのが魅力で地元住民を中心に多くの人で賑わっています。
駅コンコースを挟んで2つのエリアがあり、ファッション・生活雑貨を中心に「ユニクロ」や「無印良品」、「プラザ」や「サマンサモスモス」、「靴下屋」や「Zoff」、「キャンドゥ」などが出店しており、「青山フラワーマーケット」や「くまざわ書店」もあるので便利です。
「タリーズコーヒー」や「丸亀製麺」といったレストラン・カフェも充実しているほか、フードスクエアでは「ゴディバ」や「旬菓フルーツガーデン」、「北野エース」や「とんかつ和光」など、お土産にできるようなデザートからお惣菜まで豊富に揃っています。

フレスポ稲毛

スタイリッシュなショッピングセンターとして多くの人から親しまれている「フレスポ稲毛」は、JR稲毛駅から車でおよそ20分のところにあります。
広い敷地内に二階建て造りの建物が複数点在しており、「イエローハット」や「ABC-MART」、「サイクルベースあさひ」や「GU」、「生鮮市場TOP」や「メガネフラワー」、「ザ・ダイソー」などの多種多様な店舗が出店しています。このほかにもゲームセンターや室内遊園地、フィットネスクラブやエステティックサロン、美容院もあるので一日中過ごせる商業施設です。さらに「魚べい」や「ケンタッキーフライドチキン」、「CoCo壱番屋」や「むさしの森珈琲」、「洋麺屋 五右衛門」などのレストラン・カフェも幅広く揃っています。駐車場も広いので休日のおでかけにもおすすめのスポットです。

ワンズモール

千葉都市モノレールのスポーツセンター駅から車でおよそ5分のところにある「ワンズモール」は、バラエティに富んだ専門店が揃う地域密着型の大型商業施設です。
「ロピア」や「ドンキホーテ」、「マツモトキヨシ」や「Seria」などの食品スーパーやディスカウントショップ、ドラッグストアから、「イケダヤ」や「ABC-MART」、「ライトオン」や「たんぽぽハウス」、「ニトリ」といったファッション・インテリア雑貨まで幅広く展開しています。
またリーズナブルな価格でグルメを楽しめる飲食店も豊富で「はなまるうどん」や「マクドナルド」、「ミスタードーナツ」や「リンガーハット」、「鎌倉ベーカリー」などの人気店が出店しています。買い物はもちろん仕事や学校帰りにもおすすめです。

稲毛浅間神社

京成稲毛駅から徒歩でおよそ5分のところにある「稲毛浅間神社」は、安産・子育ての神様が祀られている人気スポットです。1200年以上の歴史がある神社で、安産・子育てのほか、家内安全や商売繁盛、開運や厄除けのご利益があるといわれており、地域の人々からは「せんげんさま」と呼ばれて親しまれています。境内にある老松は千葉市指定天然記念物に指定されています。
由緒ある神社で人気も高く、お宮参りや七五三などの行事で訪れる方も多くいらっしゃいます。境内は広くゆったりとした雰囲気で、のんびり参道を歩いて行くと気分が落ち着くと評判です。
年間を通して季節の行事が数多く行われており、新年の歳旦祭から始まって2月の節分や7月の大祭、大晦日の年越大祓などはたくさんの人で賑わいます。

大日寺

800年以上にのぼる歴史を持つ「大日寺」は、真言宗豊山派の由緒あるお寺です。境内にずらりと並ぶ五輪塔16基は千葉市の重要文化財に指定されています。
本堂に鎮座している本尊「大日如来」のほか、子供の霊を救済する「水子地蔵菩薩」というお地蔵様が安置されており、お彼岸やお盆には多くの人がお参りに訪れています。千葉市の指定文化財になっている阿弥陀如来立像や薬師如来も安置されています。
お寺の周りは住宅街で活気ある立地ですが、境内は静かな雰囲気で四季の花々を楽しみながらゆっくり散策できるのが魅力です。JR西千葉駅から徒歩でおよそ12分のところにあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

千葉市民ギャラリー・いなげ

京成稲毛駅から徒歩でおよそ7分のところにある「千葉市民ギャラリー・いなげ」は、松林と庭園に囲まれた地域密着型のギャラリーです。
地域の文化・アートの拠点として市民が作品の制作や展示を行うことができ、年間を通して企画展やワークショップなどの様々なイベントが開催されています。地域の商店街や近隣学校との連携イベントも盛んです。
展示は絵画や彫刻、工芸など、作品ジャンルは多岐にわたり、外にはレトロな雰囲気が魅力の別荘庭園もあるので、アートを楽しみながらゆっくり過ごすことができます。
さらに「日本のワイン王」として知られる神谷伝兵衛によって建てられた、国登録文化財となっている洋館「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」が無料公開されています。

千葉市ゆかりの家・いなげ

稲毛浅間神社に隣接している「千葉市ゆかりの家・いなげ」は、かつて保養地として多くの文人が訪れた稲毛の歴史を伝える貴重な和風別荘建築です。
千葉市地域有形文化財(建造物)に登録されており、中国清朝の「ラストエンペラー」こと愛新覚羅溥儀の実弟が新婚生活を送った場所としても知られています。
時間が緩やかに流れているかのような雰囲気が楽しめる屋敷は、平屋の主屋と庭の離れで構成されていて、障子の結霜ガラスや木瓜窓などの建物内部のデザインも見どころです。洋間には愛新覚羅溥傑夫妻の新婚当時の写真が展示されています。
京成稲毛駅からは徒歩でおよそ6分とアクセスもよく、無料で見学できるので稲毛の歴史を感じる観光スポットとしておすすめです。

このように千葉市稲毛区には、買い物に便利な大型商業施設や人気の観光スポットが充実していますので、周辺を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。