香取市は、千葉県の北東部に位置する地域です。茨城県と接する北部には利根川が流れ、水と緑の豊かな町として知られています。
交通面では、JR成田線と鹿島線が市内を走り、中心駅となる「佐原駅」からは成田駅までおよそ30分、水戸方面へも1本でアクセスできます。車の場合は、東関東自動車道の佐原香取インターチェンジなどが利用でき、都心からでも1時間半ほどで到着できます。

市内の主な商業施設は、中心エリアである佐原地区にショッピングセンター「サワラシティ」があり、ほかにも専門店や量販店などのロードサイド店舗が点在しています。
大型のショッピングモールは少ないものの、近隣エリアまで足を延ばせば「イオンモール成田店」や「イオンモール銚子店」などがあり、ファッションや映画、グルメまで幅広く楽しむことができます。

さらに、観光スポットも数多くあります。なかでも有名なのが小江戸情緒を感じられる「佐原の町並み」で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
また、「香取神宮」も市を代表する名所のひとつです。関東屈指の古社として知られ、武道や交通安全の神様を祀っており、年間を通して多くの参拝客で賑わいます。
このほかにも「伊能忠敬記念館」や「水郷佐原あやめパーク」、「水郷佐原山車会館」などがおすすめです。
「佐原の大祭」や「水郷おみがわ花火大会」といったイベントも季節ごとに開催されています。

このように香取市は、都心からの距離がほどよい場所にありながら、自然の美しさや歴史・文化に触れるひとときを満喫できる地域です。日帰り旅にもぴったりなので、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか？

佐原の町並み

「佐原の町並み」は、香取市佐原の市街地にある「北総の小江戸」や「水郷の町」と称される有名なエリアで、江戸時代の風情を色濃く残す町並みが特徴です。利根川の支流である小野川が町の中心を流れており、木造町家建築や蔵造りの店舗建築、洋風建築など、歴史的な建物が軒を連ねています。
1996年には関東初の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、散策するだけでタイムスリップしたような気分を味わえます。2018年には日本遺産にも認定されました。

JR佐原駅からレンタサイクルなどを利用して周辺を散策するのがおすすめで、「香取神宮」や「水郷佐原山車会館」、町の観光休憩施設「さわら町屋館（上川岸小公園）」、「伊能忠敬記念館」、「伊能忠敬旧宅」など歴史や文化を学べる魅力的なスポットをまわることができます。佐原の町並みを観光船で楽しむ「小江戸さわら舟めぐり」も人気です。ぜひ訪れて、佐原の魅力を存分に味わってみてください。

香取神宮

関東屈指のパワースポットとして有名な「香取神宮」は、3,000年に及ぶ歴史を誇る格式高い神社で、地元の人々にとってはもちろん、観光客にも親しまれています。
日本書紀にも登場する武の神様である「経津主大神（ふつぬしのおおかみ）」を祀っており、勝運や交通、災難除けなどのご利益があるといわれています。
境内には、国宝が保管される「宝物館」や朱塗りの「大鳥居」、荘厳な雰囲気を持つ「拝殿」、重要文化財の「本殿」や「楼門」などがあり、見どころが満載です。特に拝殿の前に立つと、その大きさと迫力に圧倒されることでしょう。

また、参道の商店街では和菓子屋やカフェなどの店が揃っているので、参拝前後の休憩におすすめです。
年間を通じて様々な行事やイベントが開催されており、特に初詣の時期は多くの参拝者で賑わいます。
香取神宮へのアクセスは、JR佐原駅から車で10分ほどで行くことができ、バスも利用できるので便利です。駅から神宮までの道のりは、街並みを楽しみながら歩けるので、散策がてら訪れてみてはいかがでしょうか？

伊能忠敬記念館

「伊能忠敬記念館」は、日本地図の父として知られる伊能忠敬の業績を紹介する施設です。
忠敬は、江戸時代に日本初の実測に基づく全国地図「大日本沿海輿地全図」を完成させた偉人であり、その功績を称えるためにこの記念館が設立されました。
館内では、忠敬が使用した測量器具や測量図、日記などの貴重な資料が展示されています。
特に「伊能図」を含む国宝「伊能忠敬関係資料」は、忠敬の精密な測量技術を物語る重要な資料です。展示は定期的に更新されており、訪れるたびに新たな発見があります。
記念館の建物自体も見どころとなっており、モダンなデザインの中に、佐原の伝統的な町並みに溶け込むような工夫が施されています。
なお川を挟んだ向かい側には「伊能忠敬旧宅」があり、国指定の史跡として公開されています。

記念館へのアクセスは、JR佐原駅から徒歩およそ15分で行くことができ、車で訪れる場合は東関東自動車道の佐原香取ICからおよそ10分のところにあります。
近隣には市営や民間の駐車場もありますが、台数に限りがあるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
日本地図への理解が深まる伊能忠敬記念館は、佐原の町並みとともに、江戸時代の香取を感じることができる貴重なスポットです。

水郷佐原あやめパーク

水郷筑波国定公園内にある「水郷佐原あやめパーク」は、水辺の花が美しいテーマパークです。特に初夏のハナショウブが見頃を迎える時期には、鮮やかな紫色の絨毯のような光景が広がります。約8ヘクタールの広大な敷地に150万本、400品種以上ものハナショウブが咲き誇り、訪れる人々を魅了する観光スポットです。夏はハスやリコリス、春と秋にはバラ、冬のスイセンなど、季節ごとに違った表情が楽しめます。
特に5月下旬から「あやめ祭り」、7月から8月にかけては「はす祭り」が開催されており、多くの観光客で賑わいます。

また、有料で「サッパ舟」と呼ばれる小舟に乗って園内の花めぐりを楽しめるのがあやめパークの大きな特徴で、花と水辺が一体となった光景を舟の上から眺める体験は、他ではなかなか味わえない特別な時間です。
園内の散策路は歩きやすく整備されており、ゆったりとした時間の中で自然を満喫できます。周辺には「佐原の町並み」や「香取神宮」など、人気の観光地も多いため、1日を通して楽しめるエリアです。
あやめパークへのアクセスはJR佐原駅から車でおよそ20分で、あやめ祭りの期間中はシャトルバスも運行していますので、訪れる際は公式HPなどで最新情報をチェックしておきましょう。

サワラシティ

国道356号沿いにある「サワラシティ」は、地域の身近な買い物スポットとして親しまれているショッピングモールです。施設内にはスーパー「タイヨー」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「ダイソー」、衣料品店「タツミヤ」などがあり、生活に必要なものが一度に揃う利便性の高さが魅力となっています。
ショッピング以外にも、飲食店が入っているので、買い物の合間にひと息つくことができます。また、季節ごとにセールやイベントが数多く開催されています。
アクセスはJR佐原駅から徒歩およそ15分で、駐車場も広く用意されています。休日のお出かけ先としてもおすすめのショッピングスポットです。

このように香取市は、人気の観光スポットやショッピング施設が充実していますので、周辺を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。